皆さん、こんにちは。
少し前に、ベトナム人実習生が結核にかかってしまい、急遽入院することとなりました。
結核は、発病して排菌している人が咳やくしゃみをした時に、結核菌を含んだ飛沫(しぶき)が周囲に飛び散り、その周りの水分が蒸発した状態(飛沫核)で空気中に漂い、それを吸い込むことによって感染する恐れがあります。
受入企業様に保健所の立ち入り検査も入ったのですが、幸いにも感染は拡大しておらず、最低限の関係者の精密検査のみで事態は収束しました。
本人は排菌しなくなるまで入院する必要があり、入院中の定期検査を経て無事に先日退院できました。
お見舞いに行きましたが、体調も問題なく無事退院できたので一安心です。
彼は、実習生として入国後早々に実習実施者が倒産してしまうアクシデントがあり、弊組合・今の企業様へ転籍してきました。そうした背景もあり今回の入院という不運が重なったため、落ち込んでいないか心配していたのですが、今の受入企業様の生活指導員の方が親身になって支援してくださり、今では実習に復帰して元気に働いています。
退院後、JITCO(外国人技能実習制度の円滑な運営・適正な拡大に寄与することを目的とする公益財団法人)の作文コンクールに、彼も応募するとのことで作文を見せてもらったのですが、タイトルは「幸運な旅」でした。
作文は、「日本に来て1年の間に倒産・転籍・入院を経験したが、同僚や受入企業の方の支援に感動し幸せを感じる」という素晴らしい内容です。
とてもポジティブな性格の実習生なので、本人の人間性も素晴らしいのですが、やはり受入企業様や同僚が積極的に支援する環境を作れると、実習自体も円滑に進んでいくことを改めて感じました。
実習が円滑に進むよう、私も微力ながら、監理団体としての専門的な視点から、引き続き支援していきたいと思います!