先日の7月7日(日)に2019年度 第1回日本語能力試験が開催されました。
日本語能力試験とは1984年から開始された、日本語を母国語としない人たちの日本語能力を測定し
認定する試験です。
試験開始初年度は、世界15ヵ国で実施、約7000人が受験しましたが、昨年度では85ヵ国、
約75万6000人も受験した大規模なものになっています。
(開始当初は年一回の開催でしたが、現在は年二回開催されています)
なぜこんなにも多くの人が受験するのでしょうか?
例えば技能実習生が受験、合格を目指す理由としては、母国に帰ってからの就職や昇給への活用など
多岐に渡ります。特に日系企業への就職では条件面で優遇されるようです。
留学生が日本で就職をする場合にも、日本語能力を証明する資格として求められることが多いです。
また最近話題になっている「特定技能」の在留資格取得の条件にもなっており、受験者は更に
増えることが 予想されています。(技能実習2号を修了している場合は不要)
この試験、レベルはN5・N4・N3・N2・N1と5段階に分けられております。
一番やさしいレベルがN5で、理解度としては、「ひらがなやカタカナ、日常生活で使われる基本的な
漢字で 書かれた文章、短い会話を理解することができるレベル」。
一番難しいものがN1で、「論理的に複雑、または抽象度の高い文章、会話などの内容、意図を理解
することが できるレベル」と言われています。
試験問題は大きく「言語知識(文字・語彙・文法)」、「読解」、「聴解」の3要素に分けられており、
解答は選択肢によるマークシート方式で、レベルごとに違う問題が用意されています。
マークシートとはいえ、勉強無しのぶっつけ本番では難しい問題です。
今回受験した実習生も、仕事の休憩時間や、疲れた帰宅後にも頑張って勉強を重ねてきました。
合格発表は8月下旬です。
皆さん良い結果が出ることを祈っています。
ちなみに、2019年度 第2回試験は12月1日(日)が実施日です。
申込み期間は8月20日~9月20日までと早めですので忘れないように注意しましょう。